この仔は営巣地の選択ミスで
羽が根元から抜かれた悲しい残骸と卵は殻だけになっていました。
雄は見かけませんでしたので 傷心と寂しさと共に山中に去っていったのでしょう
営巣地について
巣だけが大切なのではありません
営巣地は全ての条件が揃った場所
”ここなら 安全に子孫が残せる” と本能で判断し選んだ場所
近辺の枝や草木も 親鳥が選んだ営巣条件に入っています。
周辺の環境条件も大切
近辺の枝は雌雄交代時に知らせ合うポイントとして利用し
巣の周り 巣に入る前に安全確認する為重要で
草や葉は身を隠し 巣への出入りを天敵に見つからないように利用し
離れている草木でも とても重要です。
肉食動物は捕まえやすい
育児期の親や子供を狙うのは ライオンでも野鳥でも同じ
観察に邪魔 写真が撮れないと枝を折ったり草払いをすると
安全な営巣、育雛条件が崩れ失敗する確率が上り
親鳥自身の身も危なくなり その結果 営巣放棄や育雛放棄となります。
営巣、育児時期は鳥達にとって特に大切な時期で 繊細、シビアになり
人が営巣地周りを触ったりしている所を見ると
トラウマとなり 人を今まで以上に恐れ 営巣場所(縄張り)を変え
そのシーズン、最悪な場合は翌年、今後現れなくなる可能性があります。
環境破壊が続く世界 そして 日本
数少ない営巣地を 優しい日本人の心 暖かい気持ちで
守って行かないと 未来へ命は繋がりません。
彼らは私たちより ずっとずっと弱い命です。
もし? 鳥だったら・・・ ここで大切な子供を守れますか?